まず、やめることを決める。お酒を断つ。
佐々木典士

新年になると、やりたいことがいろいろと浮かんできます。
が、「やりたいこと」を始めるためには、まず「やめること」を決めることが必要です。

体力も意志力も時間も、去年とは同じままです。
そこにいきなり「やりたいこと」を自分の生活に迎え入れるのは無理があるからです。
手に入れるためには、手放す必要があります。
ぼくが「やめること」筆頭はお酒。お酒のミニマリズム!
ずっとやめたいと思っていましたが、好きでなかなか難しかったです。
やめようと思ったときも、ついつい条件付けが頭をよぎってしまいました。

・誰かといるときはOK
・旅行中はOK
・お祝い事、結婚式などはOK
・好きな女性といるときはOK

などなど!(特に最後ね)
「なんでもほどほど」の素晴らしさもよくわかるので、断酒ではなく、「プチ断酒」「ゆる断酒」がいいかとも思いましたが……。
きっぱりやめてみます。というかぼくの場合はそうしないと多分変わりません。
ちなみに今は断酒7日め、参加した結婚式でも飲まずいい感じです。
小田嶋隆さんが「5日飲まないと、飲みたいと思わなくなった」というようなことをおっしゃっていましたが、そうなりつつあります。これからは「いいじゃん、飲もうよぉ〜」という誘惑を退けていきますよ。失敗したら隠さず報告しますね。
でも、これを「一生続けてやる」という気負いで臨むつもりはありません。
「一生ミニマリストじゃなきゃ!」という気負いがないのと同じです。
とりあえず、ぼくには必要だと思うからやってみるのです。他人に強制しないのも、ミニマリストと一緒です。
手放して本当に必要ならば、もう一度手にすればいい。
変化していく自分に、型を当てはめない。そんな風に「一貫性」はぼくの中で大事ではなくなってきているのです。

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この記事を書いた人

作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集&書籍編集者を経てフリーに。ミニマリスト本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は25カ国語に翻訳。習慣本『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)は12ヶ国語へ翻訳。