ミニマリストからチェインメイカーへ
佐々木典士

習慣をはじめるきっかけとなる「トリガー」。

何かを見たり、聞いたり、動いたりすることが行動をはじめるきっかけになります。

 

誰でもやっているのが、朝アラームで目を覚ますこと。

音や光が起きるトリガーになっている。

 

 

ぼくは、夜寝る前にヨガマットを床に敷いてから寝ています。

朝起きる→ヨガマットを見ることがそのままヨガをはじめるトリガーになります。

 

行為の終わりを「トリガー」にする

 

瞑想を終え、ヨガマットをベッドの下に片付けることが、

掃除機をかけるトリガーになっています。

(マットをベッドの下に片付けながら、次の行動である「床」をイメージしています)

 

その掃除機を片付けることが、洗濯開始の合図。

掃除→洗濯のイメージの似たもの同士をくっつける。

 

朝のコーヒーを淹れて飲むことは、ブログを書き始めるトリガーです。

 

新しい習慣を付け加えるコツ

 

新しい習慣を、今の習慣に付け加えるときにも使えます。

毎日やっている今の習慣自体を「トリガー」にする。

 

たとえば、ぬか漬けを最近はじめたのですが、

朝、かならずやっていることと言えば「ゆで卵を作る」こと。

 

なので卵を見たらぬか漬けを思い出すように、イメージ作りをしました。場所もキッチン同士で近い。

 

「毎日かき混ぜるなんて無理」と思っていましたが、効果はてきめんで忘れることはほぼありませんでした。

 

すでにやっている習慣に新しいものを付け加える、というのは、歯磨きをしながら片足立ちしたり、ドライヤーしながらスクワットしたり、忘れがちなエクササイズにも有効です。

 

習慣を「鎖」のようにつなぐ

 

習慣が次の習慣を呼んでくる。

逆にひとつの習慣が途切れれば、ほかの習慣にも影響を与えてしまう、まさに「鎖」です。

だからこそ、ひとつひとつの習慣に、その行為をすること以上の責任を負わせられる。

ぼくは何かをはじめるときに自分の「やる気」や「モチベーション」などまったく信頼していません。

 

 

習慣とトリガーを鎖のようにつないでいく「チェインメイク」。

こうして行動する人のことを、かっこよく「チェインメーカー」と呼んでいます。

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この記事を書いた人

作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集&書籍編集者を経てフリーに。ミニマリスト本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は25カ国語に翻訳。習慣本『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)は12ヶ国語へ翻訳。