京都ミニマリストオフ会(2)
ぼくたちは、もう一回天下一武道会を開きたいわけじゃない。

京都ミニマリストオフ会(2) <br />ぼくたちは、もう一回天下一武道会を開きたいわけじゃない。

オフ会の熱気と話題についてみなさんに丁寧にまとめて頂いているので、僕はオフ会の詳細については省こう。

肘さん http://minimarisuto.jp/minimalist-off-kyoto/

とりさん http://tolitorey.com/archives/5951

yutaroさん http://yutarosnotebook.blog.fc2.com/blog-entry-383.html

ぶまさん http://bumichael.tumblr.com/post/110440294850/in

 

オフ会の話題で気になった点を記したい。肘さんは「モノを持たない自慢」に陥ることを懸念していたと思う。 ぼくも同じような考えを持っている。 ミニマリストになることが「目的」ではないと思っている。 より少なくすることは「目的」ではない。

 

少し説明したい。 モノを少なくするのには、アウトソーシングがいちばんだ。

 

食事はすべて外食。もしくはお弁当やお惣菜でも買ってくれば調理器具はすべて捨てられる。

掃除をお手伝いさんや、家事代行サービスに任せれば掃除用品はいらない。

住む場所はもちろんホテル。掃除も、洗濯もしなくていい。食事はルームサービスでとる。ベッドや椅子があっても、自分の持ち物ではない。

手帳の代わりには秘書を雇う。自分の記憶や雑務を他の誰かに肩代わりしてもらう。

パンツを買って、履いたら毎日ゴミ箱に放り込む。シャツを買ったら、洗濯もアイロンも面倒くさいので1日着たら捨てる。だから持っている服は1枚もない。

 

モノを少なくすることを目的とすると、その最良の手段はアウトソーシングということになってしまう。 上の例を考えてみても分かる通り、アウトソーシングを徹底するためにはたくさんのお金が必要だ。

 

モノを少なくする目的を達成するために、ぼくたちはまず、お金持ちにならなければいけないのだろうか?

 

これは、誤った考えだと思う。

 

いちばんモノを持っていない究極のミニマリストは誰か、という疑問はすでに解決されている。 15個の持ち物しか持たず、ホテル暮らしをしているという、アンドリュー・ハイド。http://rocketnews24.com/2012/01/19/173518/彼がそうだ。

 

iPhoneすらも捨て、連絡がとれなくなったというユベントスさん。 http://minimarisuto.jp/kyokugen/ 彼がその候補だ。

 

マザー・テレサが亡くなったとき、残っていたのは着古したサリーとカーディガン、古びた手さげ袋と、すり切れたサンダルだけだったという。歴史に残るミニマリストとも言える彼女はモノを減らすことを「目的」にしていただろうか?

 

ぼくたちはミニマリスト天下一武道会を開きたいわけじゃないのだ。 「見てろよ、オラの最小限の動きと効率を……10分の1界王拳!!!!」

「できるだけ細い、魔貫光殺砲!!(そうめんみたいなの、にょろ〜)

「最小限気円斬!!(1円玉みたいなの、ふわ〜) 「

戦闘力たったの1!? ………………すげぇ!!!!!」

 

今までの「もっと多く」対決からは離れたい。でもまた対決をしたいわけじゃない。 今は捨てられるものと、その方法についてみんなが模索中だから、まだまだ話したいことはあるし、ぼくも知りたいことはたくさんある。

 

だけどモノをいかに持ってないか対決からは徐々に離れていく必要があると思う。 ミニマリストになる方法、モノを捨てる心構え、ミニマリスト向けのツール、ガジェット。そういったものは、「Naverまとめ」にきれいにまとめられていずれ終わるだろう。

 

ミニマリストのブログが滞りがち、すぐに終わりがちなのは、ミニマリストになる過程をブログのテーマにしているからだと思う。 そのテーマは「捨てたもの」だ。ミニマリストのブログが似がち、という問題もオフ会で話題にされたが、それは捨てたものをテーマにしているからだと思う。

 

捨てるものはいつかなくなるから、ミニマリストになった時点でブログが更新できなくなってしまう。

 

沼畑さんが車を買うと言ったとき、ミニマリズムと相反するのではないかと思った。だけど、そうじゃなかった。車をひとりになれる空間として、モノを置かずに移動できる部屋として考えもできる。http://minimalism.jp/archives/323

 

ミニマリズムは懐が深いのだ。

 

ぼくがミニマリズムを意識したのは確かにモノからだった。

だけどモノだけでなくミニマリズムはあらゆる場面で応用できる考えだ。

 

複雑にするかシンプルにするか。数を多くするか、少なくするか。 これはあらゆる場面で出てくる問題だからだ。モノに絞らなければ、話題はさらに豊富になる。

 

すごく緊張されつつも、今回のオフ会を開いてくれた肘さんに心からのお礼を言いたい。ぼくも緊張しつつ、東京でオフ会をやってみようと思う。肘さんが一歩を踏み出したように、ぼくも一歩を踏み出すのだ。

 

オフ会のテーマは「捨てたものでなく、得たものを語る会」。

 

捨てられるものにはいつか終わりが来る。

個人が得られるものには、際限がない。

Author Profile

佐々木典士(sasaki fumio)
中道ミニマリスト。
1979年生まれ。香川県出身。編集者。