部屋紹介 マキシマリストからミニマリストへ
佐々木典士

ぼくがミニマリストになってよかったと思うこと。

・時間ができる。
・自由と解放感を感じられる。
・家事が好きになり、生活が楽しめる。
・性格が変わる。
・自分を好きになれる。
・本当に欲しいものがわかる。
・自分の気持ちに敏感になる。
・五感が鋭敏になる。
・自分自身に戻れる。
・大切なことに集中できる。
・創造力が高まる。
・他人と比べなくなる。
・他人の目線を恐れなくなる。
・チャレンジできる。
・行動的になれる。
・人との関係が深まる。
・節約できる。
・ごはんがおいしくなる。
・健康になれる。
・運動できる。
・安全である。
・今、ここを味わえる。
・感謝できる。
・幸せを感じられる。

こんな思いを、このサイトでは伝えていきたいと思っている。
が、言うべきことはほとんどこの写真が伝えてくれるかもしれない。


ぼくの以前の部屋の写真がこちら。

汚部屋  ミニマリスト

今の部屋の写真がこちら。(※同じ部屋です)

ミニマリスト 部屋

ミニマリスト 部屋

 

上にあげたミニマリストになってよかったこと。

 

どちらの部屋が、そう思えるようになるか、写真を見てもらえば伝わると思う。はっきり言ってしまえば、前のぼくはクズだったと自分でも思う。ぜんぜん違う人間になった気分が今はしている。

ミニマリストになった経緯には人によって違う。
引っ越しを契機とした人、鬱病から脱却を図った人、モノのせいで人生が狂わされた人、もともとキレイ好きな人。

ぼくは典型的な「汚部屋」出身だ。汚部屋からの反動。

とにかく何も捨てられない

 

以前のぼくは全然モノが捨てられないタイプだった。
自分が関わった、どんなモノにも思い入れを感じて捨てられなくなってしまう。

たとえば、仕事でぼくあてに電話があったというメモを誰かが手書きで残してくれる。誰かがぼくのために時間をとって、何かをしてくれたと思うと、そのメモも捨てたくなくなる。ぼくはそんなタイプだったのだ。

ぼくは写真を撮るのが好きだった。
何もかも自分のものにしたかったからだ。
全ての瞬間を保存しておきたかった。

思い出になりそうなものは、すべてとっておきたい。
読んだ本は自分の一部だから、捨てたくない。
興味のある映画や音楽を、他人にも示したい。
いつか時間ができたら、とりかかりたい趣味がたくさんある。

もったいない。
高かった。
まだ使える。
いつか使うかも。

そんな気持ちを合言葉に、捨てられずモノはたまる一方だった。
今とは正反対の考え方だ。

つまりぼくはマキシマリストだったのだ。

とにかくすべてを保存。
買うものは、とにかくデカくて重くて、高性能なもの。

17年前、実家の香川県から、東京に出てきて一人暮らしを始めたとき、部屋のなかには必要なもの以外何もなかった。年月を重ねて、捨てられないぼくの部屋には必然的にモノが増えていった。

増えていったモノに圧倒され、エネルギーを使い果たしていた。
せっかく集めたモノをうまく活用できず、自分を責めてばかりいた。
いくら集めても、足りないものばかりに目が行き、他人を妬んでばかりいた。
それでも捨てられず、身動きできず、自己嫌悪。
悪循環へ陥っていた。

 

ミニマリストとの出会い

 

2010年頃の、断捨離ブーム。その頃から、ぼくは少しずつモノを手放していったように思う。無意識で、モノに押しつぶされている自分に気づいていたのだと思う。

そのときにもモノを捨てる本を何冊か読んだ。
それでもモノを手放すのがとにかく嫌で、本当に苦手だった。

ゴミ同然のモノを注意深く写真におさめてから、涙目になりながらようやくゴミ箱に放り込んだ。そうしてぼくのハードディスクには、膨大な量の「捨てたモノの写真」が残っている。

そして、2013年の年末、沼畑さんのサイトで「ミニマリスト」という言葉を教えてもらったのが決定的だった。

「ミニマリスト」で検索した写真の圧倒的な自由と解放感。断捨離ブームにもかなり影響を受けたが、さらにその上をいく衝撃だった。そして、ゆるりまいさんの著作も破壊力があった。モノを少なくするということについて考え、本をむさぼり読むようになった。

が、しばらくはこんな部屋で落ち着いていた。
それなりに片付き、お気に入りのものもある部屋。ここから減らすのはかなり難しかった。

IMG_7561

 

まず自分が「変化」になる

そしてこの1ヶ月、ぼくの頭に鳴り響いていたのはガンディーの
「世界を変えたければ、まずは自分がその変化になりなさい」
という言葉だった。

ぼくはミニマリストの本が作りたい。こういう考え方があることを知ってほしい。そう思っているなら、まずは自分が変わらなければ。

とにかく捨てる。捨ててから考える。

この一ヶ月で手放したものは大物ばかり。
iMac、机、イス、セミダブルのマットレス、PS3。
6畳の部屋にはふさわしくない、42型のプラズマテレビとホームシアター。マキシマリストの選択らしい……。
それぞれに捨てるのには、勇気が必要だった。

その話はまた書こう。

あとはテーブルを小さく、キャスター付きのものにする。あとは鏡も捨てる?ぐらいで、この部屋についてはほぼ捨て終わった。

この部屋で生活をはじめてまだ間もないけれど、
毎日、引っ越ししたてのような解放感を味わっている。

 

今のぼくは、普通の「生活」をするだけで、とても大きな喜びを感じられるようになった。

 

生きてるだけで、こんなにも楽しいなんて。

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この記事を書いた人

作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集&書籍編集者を経てフリーに。ミニマリスト本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は25カ国語に翻訳。習慣本『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)は12ヶ国語へ翻訳。

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