手放すこと≠大切にしないこと 
佐々木典士

手放すのが難しい代表が「思い出のモノ」

子どもの頃の楽しい思い出や、旅のお土産など。

 

そして「誰かからもらったモノ」。

プレゼントや恋の置き土産。

 

 

まずは簡単なものから手放しはじめて「モノがないメリット」を身体に染み込ませる。

こういう難易度の高いものは後回しにするのが第一だと思います。

 

 

そして考えるべきは、

思い出のモノを手放すことと、思い出を手放すことはイコールではないということ。

もらったモノを手放すことと、相手の思いを大切にしないこともイコールではないということ。

 

 

 こういうモノを手放したいと思ったときは、イコールになっている結びつきを解除する。

 

 

思い出のモノを手放しても写真に撮ったりスキャンしていれば思い出せるし、思い出が記憶から消去されるわけでもない。

ぼくは、もらった手紙や写真、思い出のモノをがたくさん手放しましたが、手放したあとも大切に思っています。

 

 

むしろ「手放したいけど、なんだか悪い気がするから持っている」というときよりも、そのモノのを大切にしているとさえ思います。

 

 

大切にするというのはモノを残すことではなく、頭のなかでそのモノをどう思えているかということ。

 

 

モノを残せば、確かに客観的には大切にしているように見える。

しかし、本当に大切にしているかどうかは、自分にしかわからないことですね。

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この記事を書いた人

作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集&書籍編集者を経てフリーに。ミニマリスト本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は25カ国語に翻訳。習慣本『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)は12ヶ国語へ翻訳。