ミニマリストの防災用品&アウトドアグッズ まとめ
佐々木典士

ミニマリストといえど、災害用品だけは別!

「いつか使うもの」を手放すのはモノを減らす時に考えるべきことですが、災害用品だけは別!

日本で生きていくということは、災害と共に生きていくということ。ぼくたちがこれから生きていく間にもまた大きな地震や災害はあるはずです。何の準備もしていないのは、もうアカン。

 

とは言っても、非常時にしか使えなさそうなものも持ちたくない。ぼくが選んでいる基準は、

・アウドドアで使えるものなど普段から兼用しやすいもの

・ミニマリストらしく軽くコンパクトになるもの。できる限りデザインもいいもの。

というもの。いざとなったら役に立つものをご紹介したいと思います。

 

電源系

現代の防災においては、何よりもスマホの電源の確保が重要。今回の北海道の地震ではネット回線も途切れたようですが、コンパスに照明にと、多用途に使えるスマホはいつでも使えるようにしておきたい。

 

Anker PowerCore 10000 (10000mAh 最小最軽量 大容量 モバイルバッテリー)

普段のお出かけから、旅行まで幅広く使っているのがこちら。手持ちのスマホは2000mAhなので大体4〜5回は充電できます。以前はもっと小さいもの、軽いものにこだわっていましたが、これぐらいの容量たっぷりで少々充電を忘れてもしばらく使えるものに最近は落ち着いています。

suaoki U10 ジャンプスターター モバイルバッテリー 20000mAh大容量

普段使いはしませんが、さらに大容量のものも持っておくと安心。こちらは車のバッテリーがあがったときジャンプスターターとしても使えるもの。JAFの出動理由の第一位はバッテリーあがりだそうです。他人の車と接続するより簡単だし、もちろん誰かを助けることもできます。大きめのライトもついています。車に乗っている人は1台車載しておくのがよいかと。

 

熱源系

電気もガスも止まったときのために、お湯を沸かしたり、料理をしたい。火さえ起こせればあればたいていのことはなんとかなる。ぼくが住んでいる田舎であれば、その辺の薪を燃やせばいいわけですが、都会ならそうもいかないはず。そんなときは、アウトドアグッズの出番です。熱源は複数持っておくと安心。

 

ソト(SOTO) レギュレーターストーブ

薬局でもコンビニでも置いてあるカセットガス(CB缶)は手に入りやすく、1台は持っておきたいもの。普段、鍋用にカセットコンロを使っている人はもちろんそれでOK。持っていない人は、もっとコンパクトになりつつも、安定性もあるというこちらがおすすめ。SOTOのストーブはどれもデザインが良いです。カセットガスもミニマルデザインでおしゃれ。ぼくはキャンプや車中泊用に、車に常備しています。

 

ソト(SOTO) マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター

寒冷地などより厳しい環境でも使え、容量もコンパクトなガス(アウトドア缶=OD缶)を使うシリーズ。登山なんかで使う方が多いものですね。ゴトクなどの安定性は上記には及びませんし、ガスもアウトドアショップなどでないと手に入りにくいものですが、より小ささ、軽さを求める環境のときに。

 

エバニュー(EVERNEW) チタンマグポット500ストーブセット

カップはこちらを愛用。OD缶1つががすっぽり入るサイズ。薄いチタンでとっても軽い。こちらはアルコールストーブもセットになっていて、登山の時など軽くしたいときはこちらを持っていきます。小枝なんかも燃やして燃料にできるのがワクワクします。外で食べると、カップラーメンですらめちゃくちゃおいしい。

 

小堺製薬 ネンコール 500mL

燃料用アルコールはこういうの。アウトドアショップや、ドラッグストアなどで売っています。

ナルゲン(ナルゲン) 細口角透明ボトル 125ml

アルコールはこういうしっかりしていてなおかつ軽いボトルに小分けにして持っていきます。

ソト(SOTO) スライドガストーチ

上記で紹介したSOTOのストーブには、着火する機能がついていますが、焚き火をする時などに必要になってくるのがライター。そんなときの定番はこちら。伸びて安全に着火ができます。カセットガスから、燃料の補充ができるのも便利で、普段使いにも重宝します。

 

LIGHT MY FIRE(ライトマイファイヤー)ファイアースチールスカウト2.0

濡れようが何しようが、安定して火花を起こせる&気分が盛り上がるのがファイアスターター。そのへんのティッシュにシュッとやれば、すぐに火を起こすことができます。

照明系

Black Diamond(ブラックダイヤモンド) リボルト

登山に必須なヘッドランプ。キャンプなんかでも夜作業したり、トイレに行く時に重宝します。懐中電灯と違うのは頭に装着するので、両手が空くということ。だから非常事態にも役に立ちます。USB充電でも、単4電池でも両方使えるこちらはおすすめ。

PETZL(ペツル) ヘッドライト イーライト

ウルトラライト御用達の、とっても小さく軽いヘッドライトはこちら。小さいのにすごい光量。登山ならサブとして。非常用なら充分使えます。

スノーピーク(snow peak) ガスランタン リトルランプ ノクターン

キャンプの時なんかに使うランタンはこれ。コンパクト&スリム。ガスはOD缶。デザインが美しいこのノクターンは一時期大人気過ぎて全然買えませんでしたが、今は普通に買えるようになりました。

エムパワード ラックス 暖色インフレータブルLEDソーラーランタン

つけっぱなしにしておくと、大体一晩で消えるので持続性はあまりありませんが、何より太陽光で充電できるのが安心感があります。メインと言うよりちょっとしたときに使い勝手が大変よいです。使わないときは空気を抜いてくしゃっとたためる作り。防水なので、お風呂で使ったりしても楽しいです。

飲料水系

ブリタ 浄水 ポット 1.1L リクエリ

普段遣いしているカートリッジ式の浄水器。重い2Lのペットボトルを買ってくる必要がなくなるし、ペットボトルのゴミも減ります。カートリッジは2ヶ月持ちます。飲んだら足すで、いつもこれはいっぱいにしておきます。

nalgene(ナルゲン) フォールディングカンティーン 1.5L

ナルゲンといえば、プラスティックの硬いボトルが有名ですが、こちらは柔らかく折り畳めて小さくなるタイプの水筒。こちらもウルトラライト御用達。登山やキャンプの水くみなどで大活躍しています。車中泊でもこれいっぱいにブリタで浄水した水を入れていけば、何日も過ごせます。

SAWYER ソーヤー ミニ 携帯用浄水器

ペットボトルに接続したり、ストローのようにして使えるとってもコンパクトな浄水器。0.1マイクロメートルのファイバーフィルターが、微生物やバクテリアをブロック。普段は使いませんが、災害時に水を汲むようなときも安心。ぼくは何かあれば近所の池の水をこれで吸えばいいと思っています。

アイリスオーヤマ 防災グッズ ウォータータンク 10リットル

コンパクトにたためるウォータータンク。これも念のためにいつも車載しています。

食料、備蓄系

ホエイプロテイン 1kg 無添加 ナチュラル

愛用しているプロテインはこちら。クセがないので飽きずに飲めます。普段は牛乳で飲んでいますが、いざとなれば水さえあればプロテインだけでしばらくいけると思っています。乾燥しているので、もちろん長持ち。普段から飲んでいてなくなったら買うので、ローリングストックがしやすいのがプロテインではないかと。

4種 ミックスナッツ 1kg NEW (生くるみ33% アーモンド38% カシューナッツ18% 生マカダミア11%)

ナッツは健康的で毎日食べたい! でもコンビニや無印さんで小分けのを買うと高い! というわけで1kg入ったこちらを愛用。部屋に置いておくと、ボリボリ食べてしまうので車に置いています。ナッツはハイカロリー&保存性もよいので非常食としてはすごく優れていると思います。こちらの袋は遮光性もあるので保存性も高い。これだけで何日も過ごせると思っています。

trangia(トランギア) メスティン

あとは、もう基本的には米があれば。ぼくは玄米がいつも置いてあります。火があって米が炊ければ、もうそれでいい。こちらのメスティンはふだんはお弁当箱として使っていますが、米を炊くと美味しいと評判の一品。お弁当箱としてはありえないぐらいかっこいい名前も好きですね。トランギアのメスティン!!

情報系

SONY FMステレオ/AMポケッタブルラジオ

今回の北海道の地震でも、インターネットは途切れ途切れになってしまったそう。そんな時でも役に立つのはやっぱりラジオ。とってもコンパクト&軽いこちらはおすすめ。チューニングもアナログで質実剛健。使用電力もわずかで長持ち。15年使っても壊れなかったとかで信頼性のあるラジオ。なぜか値上がりしてますね……。

 

テント、寝袋

テントや寝袋は、何人で使うか、どうやって持っていくか(車か人力か)、どんな気温のところへ行くか、で幅広い選択肢があります。ここで挙げているような、コンパクトになり軽いテントや寝袋は、はっきり言って高いです! ぼくの場合は登山用にとにかく軽いものを選んでいますが、非常用ならここまででなくてもそれなりのもので充分だと思います。一応参考までに。

 

MSR Freelite 1

ぼくが使っているのはこちら。広さも最小限。しかしそれだけに約1kgという重量でとっても軽い作り。MSRはカラーリングと、テントを張った姿がとっても美しいと思います。テントは購入をしばらく悩んでいたんですが、熊本の地震の際に背中を押されて購入。たとえば体育館に避難せざるを得ないような時に、自立型のテントなら目隠しにもなります。避難時はプライベートをどうやって確保するかが結構な問題になるそうで、そういうときのための安心感もあります。

ウェスタンマウンテニアリング(WESTERN MOUNTAINEERING)サマーライト

こちらもウルトラライトの方御用達の3シーズン(春、夏、秋)用の寝袋。生地はさらっさらで、とっても簡単にコンパクトに収納できます。ダウンの質感も高く作りが丁寧で、寝るのが楽しくなるほどクオリティが高いです。

NANGA(ナンガ) [山渓×NANGA] オーロラ900DXオールブラック

こちらは冬の車中泊用。コラボによる寝袋には珍しいブラック。オーロラは防水性のある生地です。かさばるし、重いですが外がどんなに厳しい寒さだろうと、この寝袋の中に潜り込むと、一足はやく春が訪れるので笑ってしまいます。寒くて寝られないような人は家の中でも寝袋で寝るのはありですね。身体の熱を逃さない寝袋は、布団? なにそれ状態であったかくなります。ガチの厳冬用。これさえあればどんな状態になろうとも凍死とは無縁です。

 

あとはこういうのも

アドベンチャーメディカルキット

笛や、ダクトテープ、小さなコンパスなど緊急時に使用するもののセット。気休めではありますがコンパクトなのでこれに絆創膏なども入れて保管しています。

 

そして、これらのアウトドアグッズのほとんどをこういうスーツケースに入れて保管しています。海外でもリュックでいっちゃうので、スーツケースは出番がほとんどありませんが、タンス代わりに。大事なもの+服も入れているので何かあればこれだけ持って避難すれば良いと。持ち出し袋としてのスーツケース使用です。

[サムソナイト] スーツケース Janik ジャニック スピナー50 42L 機内持込可

機内持ち込み可能なサイズでは最大の容量。こちらのシリーズを使っています。

 

 

現状の反省としては水の備蓄が足りないので、大きめのペットボトルは非常用に用意しようと思います。あとはスマホ用に小さめの太陽光のパネルとかもあってもいいかなと。

 

ぼくはキャンプや登山なんかが趣味のひとつなので充実していますが参考になる部分もあるのではないかと。ミニマリスト以後、増えたもののひとつがアウトドアグッズなのですが、これらはまとめても大した容量にはなりません。普段から使えて、しかも安心感があるのでやっぱり増やしてよかったなと。

 

災害時に出口を塞いだり、落ちて怪我をしてしまうようなモノはできるだけ少なく。そして非常用のものはきちんと持つ。それが最強だと思います。

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この記事を書いた人

作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集&書籍編集者を経てフリーに。ミニマリスト本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は25カ国語に翻訳。習慣本『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)は12ヶ国語へ翻訳。