アウェイというホーム
佐々木典士

フリーランスになり、半年が経った。
この年齢で、平日の昼間からウロウロしている人はあまりいないので、いつもそこの場所から浮いていると思う。

 

 

図書館やジムに行けば、退職者らしきおじさま方ばかり。
スーパーに行けば、専業主婦らしき女性が多い。
自分は一般とは違う、という感覚はおもしろさもあり、気になるときもある。

 

どこかへ出かけるのもたいてい1人。
ワークショップやイベントに参加するのも平日だったり、趣味が特殊でもあるせいか(鹿の解体とか)1人で参加することが多い。旅も1人が多い、食事も1人。まわりには、グループで楽しそうにしている人がいる。

 

アウェイ感を感じることもあるが、いつしかその状態が当たり前となってきた。
そうすると、居心地の悪い場所があまり気にならなくなってくる。居心地の悪い場所こそ、でかけてやろうという気になってくる。

 

どうやら「アウェイであることが、ホーム」という状態になってきたらしい。

この記事を書いた人

作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集&書籍編集者を経てフリーに。ミニマリスト本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は25カ国語に翻訳。習慣本『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)は12ヶ国語へ翻訳。