ミニマリストから「タイムキーパー」へ
佐々木典士

ここのところ、判で押したような毎日を送っている。

時間割は下記の通り。

 

06:00 起床

07:00 ヨガ→瞑想→掃除→シャワー→洗濯

08:00 朝食→コーヒー→英語→ブログ→日記 メールの返信、ニュース

09:30 図書館に「出勤」する

13:30    図書館から「退社」する

14:00 昼食→昼寝

14:30 ジムに行く

19:00 夕食

22:00 就寝

特別な用事があるとき以外、例外はない。「毎日決まりきったことをするなんて、自由が好きな自分には無理」と思っていたが、これがとてもうまくいっていて、毎日続けられている。

 

アラームは1日3回鳴る。起床とジムに行くとき、そして就寝の時間。早起きのためには、起きる時間より、寝る時間を決めたほうがうまくいく。

 

難易度はこれから上げたり、さらに追加するものもあるだろうが(楽器の練習を今追加したいと思っている)今のところは、疲れも翌日に残らず、毎日の手応えがすごい。

 

「同じ場所で、同じ毎日を過ごすなんて面白くないはず」というのは思い込みだったようで、極めて刺激的だ。仕事は毎日少しずつだが確実に進み、アイデアは次々浮かんでくる。身体も変わってくる。1日の後半はフリーにしているので、毎日の中に日曜日があるような感じも嬉しい。そういえば以前、沼畑さんが「大人の時間割」という記事を書いていた。沼畑さんは大抵、ぼくに先行していろいろやっている。

 

本を読んでいるとおもしろい疑問があった。

 

「学生の頃、部活で毎日走れていたのに、今は1度も走れないのはなぜか?」

 

答えのひとつは「部活の時間が決まっていたから」だと思う。(仲間がいたから、というのも大きい)

やる気やモチベーションといった、いつ生まれてくるかわからないような、そしていつなくなってしまうかもしれないような、ふわふわしたものに任せているといつまでたってもできない。そして残念ながら、やる気はやる前には生まれない。だから決まった時間に自分をスタートさせる。

時間通りに行動する自分のことを「タイムキーパー」と呼ぼうと思う。名前というのは重要で、時間にきっちりしている人と言えば堅苦しいが「タイムキーパー」といえばなんだかいい感じがしてくる。

 

そう、ミニマリストというのが、ちょっとかっこいい名前だったのと同じ。「私にはできない」「うへぇ」という感想が来そうなのも同じ(笑)。

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この記事を書いた人

作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集&書籍編集者を経てフリーに。ミニマリスト本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は25カ国語に翻訳。習慣本『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)は12ヶ国語へ翻訳。