佐々木典士/Sasaki Fumio– Author –
佐々木典士/Sasaki Fumio
作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集&書籍編集者を経てフリーに。ミニマリスト本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は25カ国語に翻訳。習慣本『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)は12ヶ国語へ翻訳。
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ミニマリズム
「所有しない」とはどういうことか? 佐々木典士
「所有とは何か?」Tetugakuyaさんでこのテーマで哲学対話をし、サブのファシリテーターを担当させてもらったので、印象に残っているところのみ振り返る。 これは、物を減らし始めてから、ずっと気にしているテーマだった。ぼくの頭に浮かんでいたのはこん... -
ミニマリズム
五感ベースの物選び 佐々木典士
物選びは白目を剥きながら 訳あって料理の勉強中である。 何か始めるときはいつも、物から入る。おこだわりの人なので、その際、白目を剥きながら調べまくる。 今回、白目を剥く対象となったのは、まな板。 まな板にはいろいろな種類があり、それぞれメリ... -
ミニマリズム
能力のマキシマリスト 佐々木典士
ただの物が少ない人? 都会のミニマリスト暮らしを経た後の、ぼくの課題はこうだった。 「できるだけ自分で多くのことができるようになりたい」 後になって、色々な人が指摘するようになったが、都会のミニマリスト暮らしは生活の多くのことを他者に依存し... -
書評
鶴見済『人間関係を半分降りる──気楽なつながりの作り方』 人間関係の幻影を明らかにする 佐々木典士
この爽快感、この喉越し! 読みはじめて30ページぐらいで、一杯目のビールを飲んだ時の感覚を思い出した。お酒は飲んでいないので、ビールの味は忘れてしまった。ただ一杯目のビールを目の前にして喉を鳴らし、いざ一口飲んだ時の「ぷはぁ」「これこれ」と... -
仕事
作業ベースのしごと選び 佐々木典士
動画の編集にハマる 最近、動画の編集にハマった。 そもそも写真はずっと好きだった。動画はあまり撮っていなかったが、写真も動画もかなりシームレスに撮れるカメラを買い、動画熱が高まった。(このミニマルなSigmaというメーカーとそのカメラについては... -
ミニマリズム
偶然を引き受ける 佐々木典士
ぼくは今のぼくに結構満足している。そして今のぼくがあるのは、最初のミニマリストの本を書いたことが大きい。なぜそれができたかと言えば、沼畑さんが書いた記事で「ミニマリスト」という言葉を他の人よりも早いタイミングで知ったから。 沼畑さんと知り... -
お金
卵かけご飯のジレンマ 佐々木典士
1人で食べる昼食は簡単なものでいいと思う。実際に、お弁当を持って図書館に行っていたときは毎日同じものを持参していた。フィリピンでもランチに食べるのは毎日スパム丼だった。卵かけご飯でもいい。簡単だし、いつ食べても美味しい。 母親は料理が得意... -
習慣
『ぼくたちは習慣で、できている。増補版』 ──自己啓発の向こうに 佐々木典士
「ぼくたちは習慣で、できている。」を増補した文庫版がちくま文庫より発売になりました。何がオリジナル版からグレードアップしたのかお知らせします! 1 文章を読みやすく、論旨をわかりやすく もうそんなに文章に手を入れるところもないよな、と思って... -
エッセイ
大きな石を置くこと 佐々木典士
大きな石を置いて、取り返しをつかなくする 平安時代の『作庭記』には「まず石を置いてしまう」ことが肝要だと書かれているそうだ(千葉雅也、山内朋樹、読書猿、瀬下翔太『ライティングの哲学──書けない悩みのための執筆論』P105)。何もない空っぽの場所... -
エッセイ
コンプレックスが形作る個性 佐々木典士
コンプレックスを修正すると似通う 顔のパーツの理想形というのは、なぜか似通っている。高い鼻筋、細い顎、並行二重、整った歯並び。だから理想に近づけようと手術していくと、同じような顔が量産されてしまうことになる。どこかの国では、ミスコンの出場...