佐々木典士/Sasaki Fumio– Author –
佐々木典士/Sasaki Fumio
作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集&書籍編集者を経てフリーに。ミニマリスト本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は25カ国語に翻訳。習慣本『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)は12ヶ国語へ翻訳。
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ミニマリズム
レビュー社会の先にあるもの 佐々木典士
bot化するメルカリ メルカリでやり取りをしていると、ほとんどの取引がとてもスムーズに進む。 みなさん礼儀正しく、知らない相手だが安心して取引できる。「短い間ですが、よろしくお願いいたします」「ご購入ありがとうございます」「発送まで少々お待ち... -
仕事
オリンピックと執筆 佐々木典士
卓球の伊藤美誠選手が、サーブする球を貫くように見つめる姿を見て、自分は原稿を書く時にこれほど張り詰められているだろうかと内省した。 オリンピックが開催に至るまでの経緯については、いろいろと思うところはある。それは忘れないとして、4年に1回... -
書評
伊藤洋志『イドコロをつくる』〜正気を保ちつつ、凌いでいく〜 佐々木典士
コミュニティは大事なのだけど イドコロとは、自分が落ち着けて、世の中の精神攻撃から受けた傷を回復したり、活力を取り戻せる場所。 なぜそういうものが必要かと言えば、今が乱世だから。終身雇用制や、核家族など今まである程度はうまくいっていた... -
お金
申し訳ない気持ちはどこから来るの?② 所有も生年月日もない世界 佐々木典士
誰かの時間を使うという申し訳なさ 日本にいると「申し訳ない」という気持ちに触れることがめちゃくちゃに多い。たとえば、誰かの時間を使ってしまうことに対する申し訳なさと言ったら世界一かもしれない。 ・電車が1分遅れて到着すると「お急ぎのとこ... -
お金
申し訳ない気持ちはどこから来るの?① 佐々木典士
Tetugakuyaさんの哲学対話「申し訳ない気持ちはどこから来るの?」に参加したので、考えたことをまとめておきたい。 人が「申し訳ない」と思う時には様々なバリエーションがある。 ・相手の期待に答えられなかった・果たすべき努めを果たしていない・自... -
ミニマリズム
ストーリーで買う、ストーリーで手放す 佐々木典士
レストランに行って「ブルターニュ産オマール海老のポワレでございます」とかなんとか言われながら一皿出されたとする。フランスのどのあたりがブルターニュ地方かよくわからなくても、ヨーロッパの青い海でピチピチ跳ねていた海老がはるばるやってきて... -
エッセイ
修行そのものが悟り 佐々木典士
一週間に一度ぐらいはサウナに入りにお風呂に行く。でも、ここしばらくものすごく「ととのう」という体験をしていない。 最初にぼくがサウナを体験したのは℃(ドシー)というゲストハウスとサウナが一体化した施設だった。ロウリュもあり、よく考えら... -
書くこと
憧れから距離を置く 佐々木典士
ここのところ憧れることをできるだけ避けるようにしている。ぼくにも見てしまえば憧れる人はたくさんいる。それぐらい博識だったり、たくさんの本を書けたらどんなにいいだろうかと思う作家や研究者。もしくは自給能力やサバイバル能力が高くてたくまし... -
書くこと
「お題をもらう」ということ 佐々木典士
先日、哲学対話というものに始めて参加してみた。ファシリテーターは哲学カフェtetugakuyaの店主、杉原あやのさん。 今回の哲学対話はお題をもらって、少人数で語り合うというもの。お題は「人は変われるか?」。哲学対話というと敷居が高い感じがする。で... -
書評
pha『夜のこと』〜粘土のすること〜 佐々木典士
おっぱいというのは、見てるとすごくさわりたくなるのに、実際にさわると二分ぐらいで飽きてしまう。『Ⅱ』 Phaさんの書くものの魅力は、簡素な文体でみんながどこかで認識してはいるがはっきりと口に出してはいないようことをあっけらかんと言い当ててし...