佐々木典士/Sasaki Fumio– Author –
佐々木典士/Sasaki Fumio
作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集&書籍編集者を経てフリーに。ミニマリスト本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は25カ国語に翻訳。習慣本『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)は12ヶ国語へ翻訳。
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申し訳ない気持ちはどこから来るの?② 所有も生年月日もない世界 佐々木典士
【誰かの時間を使うという申し訳なさ】 日本にいると「申し訳ない」という気持ちに触れることがめちゃくちゃに多い。たとえば、誰かの時間を使ってしまうことに対する申し訳なさと言ったら世界一かもしれない。 ・電車が1分遅れて到着すると「お急ぎの... -
申し訳ない気持ちはどこから来るの?① 佐々木典士
Tetugakuyaさんの哲学対話「申し訳ない気持ちはどこから来るの?」に参加したので、考えたことをまとめておきたい。 人が「申し訳ない」と思う時には様々なバリエーションがある。 ・相手の期待に答えられなかった・果たすべき努めを果たしていない・自... -
ストーリーで買う、ストーリーで手放す 佐々木典士
レストランに行って「ブルターニュ産オマール海老のポワレでございます」とかなんとか言われながら一皿出されたとする。フランスのどのあたりがブルターニュ地方かよくわからなくても、ヨーロッパの青い海でピチピチ跳ねていた海老がはるばるやってきて... -
修行そのものが悟り 佐々木典士
一週間に一度ぐらいはサウナに入りにお風呂に行く。でも、ここしばらくものすごく「ととのう」という体験をしていない。 最初にぼくがサウナを体験したのは℃(ドシー)というゲストハウスとサウナが一体化した施設だった。ロウリュもあり、よく考えら... -
憧れから距離を置く 佐々木典士
ここのところ憧れることをできるだけ避けるようにしている。ぼくにも見てしまえば憧れる人はたくさんいる。それぐらい博識だったり、たくさんの本を書けたらどんなにいいだろうかと思う作家や研究者。もしくは自給能力やサバイバル能力が高くてたくまし... -
「お題をもらう」ということ 佐々木典士
先日、哲学対話というものに始めて参加してみた。ファシリテーターは哲学カフェtetugakuyaの店主、杉原あやのさん。 今回の哲学対話はお題をもらって、少人数で語り合うというもの。お題は「人は変われるか?」。哲学対話というと敷居が高い感じがする。で... -
pha『夜のこと』〜粘土のすること〜 佐々木典士
おっぱいというのは、見てるとすごくさわりたくなるのに、実際にさわると二分ぐらいで飽きてしまう。『Ⅱ』 Phaさんの書くものの魅力は、簡素な文体でみんながどこかで認識してはいるがはっきりと口に出してはいないようことをあっけらかんと言い当ててし... -
近内悠太『世界は贈与でできている』〜贈与が生む意志力〜 佐々木典士
【「交換」が覆い尽くす社会】 日本の地方を車やバイクで走っていると、どんな辺鄙な場所に行っても山にはトンネルが開き、道路は舗装されていて安全に走れることに驚く。山に登れば、登山道が整備され、石を積み上げて階段が作られ危険が避けられる。 こ... -
ヤマザキOKコンピュータ『くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話』〜金より大事なものを守るための投資〜 佐々木典士
著者のヤマザキOKコンピュータ(さん付けも違和感あるし長いので愛称のヤマコンで)とは、「ぼく習」を出版する直前ぐらいに大阪で一度会ったことがある。「途中でやめる」の山下陽光さんがつないでくれたご縁だ。サバイブというメディアで書かれている記... -
新型コロナウイルスとミニマリスト 佐々木典士
【ミニマリストはこの状況に向いていない?】 新型コロナウイルスはミニマリストの生活にどう影響するのか? まずわかりやすいものとして、ミニマリストはこの状況に向いていないという意見があるだろう。国内外で物流が滞ったり、買い占めが起こったとき...