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エッセイ
肉と欲
佐々木典士男性にとって、性欲というのは身を焦がす炎だと思う。ぼくもそうだったけど、10代、20代の頃は手に負えない厄介なもの、そんなにそのことばっかり考えたくないよと思ってしまうコントロール不能なものではないだろうか。 30代も後半になり、それがだいぶ落... -
書くこと
紙という制約と誓約
佐々木典士本の内容に誤字や脱字、間違いがあっても、増刷するまでは直せない。 初版のまま売れなかったら、それはそのまま残るということ。(「ぼくモノ」の初版は誤字だらけでした、すみません) 紙に印刷するものは、簡単に直せないという「制約」があるので、だ... -
告知
「ぼくたちは習慣で、できている。」 〜努力と才能の再分配〜
佐々木典士新刊「ぼくたちは習慣で、できている。」を6月14日に発売することになりました。 タイトルにもあるように、テーマは「習慣」です。 ミニマリズムを実践すると、今まで好きではなかった掃除や洗い物、洗濯などの家事がすぐに習慣になりました。 ... -
映画評
「レディ・プレイヤー1」永遠の小学生
佐々木典士「ターミネーター2」が公開されたときは確かまだ小学生で、父親に連れられて一緒に見たことを覚えている。初めて1人で見に行った映画は「バック・トゥ・ザ・フューチャーⅢ」だったような気がする。 そんな子どもの頃、映画の世界に没入して、とんでもな... -
連載 半径5mからの環境学
半径5mからの環境学「資源と暮らしについて髙坂勝さんに聞く」
佐々木典士池袋のオーガニックバー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」の店主、髙坂勝さん。長年東京と、千葉県匝瑳市の2拠点生活をしながら、米と大豆の自給、移住者の支援活動などを行われてきました。(現在、バーは2018年3月で譲られて新たなイベントスペースへ。... -
仕事
いちばんの節約は、仕事を愛すること
佐々木典士自分の仕事が好きじゃない人は、その「慰謝料」のように対価を求める。 仕事のストレスを解消できる、仕事以外の時間が好きなので、そこにお金がかかってしまう。 そして仕事が好きじゃないと、仕事に価値があるかどうか判断するのは、稼いだ額の多... -
ミニマリズム
遠くて、中心から遠く離れた、中心世界から隔離された場所。 沼畑直樹
灯台の見える崖の上にポツンと佇む小さい家。 世間と隔離されたその家で、薪を割り、火をおこし、世捨て人のように生きる。 時折遠くを見つめる目がかっこよくて、あごひげは伸ばし放題。 できれば、カスタムされたバイクとピックアップトラックが横付けさ... -
書くこと
書くことと「コロコロ」
佐々木典士書くことは、コロコロをかけることに似ていると思う。 しばらく生きていると、皮膚の表面に文字がたくさん浮かんでくる。しばらく放置した部屋と同じように汚れたり、淀みが溜まってくる。皮膚にコロコロをかけて文字を取ったら、紙やパソコンの画面にまた... -
習慣
Amazon Echoと習慣
佐々木典士「声を出して何かをする」というのはとてもハードルが低い行為だ。 文章を書くのでも、パソコンのキーボードを打ったり、スマホをフリック入力するより、音声入力のほうが遥かに楽だ。 野口悠紀雄さんは膨大な著作があるが、最近は音声入力で執筆されてい... -
映画評
おもてなしと忖度と「ペンタゴン・ペーパーズ」
佐々木典士相手が口にしてないのに、その要望をたぶんこうだろうと推測し先回りして行動する。 喜ばれる「おもてなし」も、嫌われる「忖度」も根は同じ行動だ。 自分が思っていることであっても、直接口にしないことで軋轢を避ける。それは美徳でもある。しかしそう...