「ぼくたちは習慣で、できている。」 〜努力と才能の再分配〜
佐々木典士

新刊「ぼくたちは習慣で、できている。」を6月14日に発売することになりました。

タイトルにもあるように、テーマは「習慣」です。

ミニマリズムを実践すると、今まで好きではなかった掃除や洗い物、洗濯などの家事がすぐに習慣になりました。

 

食事が終わればすぐに洗い物をし、朝出かける前には掃除をするように。部屋が汚かった頃のぼくとは大違いです。これはぼくが変わったのではなく、モノを減らすことによって家事が簡単になったので好きになれ習慣にもなったのです。

 

一方でモノを減らした後も、何度も挑戰しつつ、続けられないことがたくさんありました。

 

●早起き

●定期的な運動

●英語の勉強

●お酒を断つこと

●仕事を先延ばしにしないこと

などなど。

 

これは一体どうしてだろう、何が違うのだろう? と思ったことが始まりでした。

内容はミニマリズムについてではありませんが、出発点はやはりそこからでした。

 

 

カール・ユングは「人は不得手なことを研究する」と言ったそうですが、本当にその通り。モノが大好きで手放せなかったからこそ「ぼくモノ」を書き、習慣が身につかなかったからこそ「ぼく習」を書こうと思ったのです。発売日は、ちょうど「ぼくモノ」から3年が経ちます。今回は、本当にとんでもない難産になってしまいました。

 

 

それでもぼくは、2冊めの本を、

「ぼくたちに、もうモノは必要ない2」

にしなかったことを誇りに思っています。

 

 

大事なのはモノを減らすことではなく、その後どうするか。

テーマはミニマリズムではありませんが、その意味では続編です。ぼくの人生の続編なのです。

 

意図するところは似ています。前作でぼくは、幸せというものが、成功し限られた人だけに与えられるものではないことを証明したかったのだと思います。今作でも「努力」や「才能」がそういうものではないと証明したい。習慣を通して「努力」と「才能」をもっと身近なものにし、再分配したいのです。

 

「ぼくモノ」は片づけ本を総まとめするつもりで書きましたが「ぼく習」も同じで、数ある習慣の本を総まとめするつもりです。さらに言うなら、この本はぼくにとっての「最後の自己啓発」にするつもりです。そしてあまり意味のない自己啓発に浸っている人にとっても、そうなったらと願っています。

 

 

そんなこんなで前作を楽しんで頂いた方には、今作も楽しんで頂けるのではないかと思います。習慣についてはブログにいろいろ書いてきましたが、もちろん書き下ろしです。読んだ後に、何かしら行動が変わる。そんな本にしたいと思っています。「ぼく習」と呼んで、かわいがってもらえると嬉しいです。

 

ご自分の媒体を持ってらっしゃるブロガーさんなどに、発売前に見本誌をお送りするキャンペーンもやっております。気に入ったらでいいので、レビューを書いてくれると嬉しいです。(気に入らなかったら書かなくていいですし、批判含め率直な感想で大丈夫です)

 

 

発売日は決まりましたが、実はまだまだまだまだ書いてます。まぁこれもまた前回と同じ。GWは仕事漬けというのはもはや風物詩で、前回よりはだいぶマシです(笑)。よろしくお願いいたします。


ぼくたちは習慣で、できている。

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この記事を書いた人

作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集&書籍編集者を経てフリーに。ミニマリスト本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は25カ国語に翻訳。習慣本『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)は12ヶ国語へ翻訳。