『ヨガとシンプルライフ』  瞑想の時間はミニマルな部屋とともに。
沼畑直樹

みうさんの『ヨガとシンプルライフ』をただいま拝読いたしました。

数ヶ月前、「最近、床に座ったり寝そべったりしてる」という話を佐々木さんにしたら、「私はヨガをはじめました」となって、床が広いと人は誰でも最終的に床で何かしようとするのか…と関心していた。

私が床に寝そべるようになったのは、床をきれいに拭いているからだと思う。

埃を気にせず、ひんやりとした床に寝そべると、体が伸びて気持ちが良い。

そして、ちょっと体の一部を持ち上げると、運動っぽくなる。

毎日そんな感じなので、気づくと娘も真似して寝そべっている。

 

みうさんも当然、雑巾がけをしている。清潔に保つというヨガの教えであるシャウチャを実践し、清潔に保つ。階段の埃もしっかり拭き上げるなんて、京都・俵屋旅館に毎日佇むようなもの。うちには階段がないけれど、一度は丁寧に階段や木の手すりなどを磨いてみたい…。

ところで、「特別な時間を作る」というテーマで、みうさんは瞑想について書かれていた。1分でも10分でも、呼吸を整え、落ち着いた時間を作る。私は瞑想はしないけれど、一人で部屋にいるときにふと感じる、しんとした瞬間のことをミニマリズム性と呼んで大事にしている。

これは精霊みたいなもので、いつやってくるかわからない。

外の天候や時間によるし、部屋に余計なものが置かれていないことが絶対条件。そして、一人でいるとき。時が止まったかのような錯覚に陥る瞬間がある。

うちは賑やかな井の頭通りからすぐだけども、昼間はとても静か。

人気の商店街に面しているから、外に人はいっぱいいるはずなのに、この部屋だけに静謐が訪れているような感覚。

みうさんの瞑想の時間も、どこかでこの感覚に繋がっているのではないか。と思った。私の心がざわめきを落ち着かせてそうなるのか、それともまわりの環境が変わってそうなるのか。

昨日、アロマテラピストであり、カウンセラーである松尾祥子さんが遊びにきて、リトリートやサステイナブルシティについて話し合った。はじめて私の部屋に着た松尾さんは、「物好きだなぁ」と思ったそうだが、2時間も話してるうち、突然、「これはいいかもしれない!」と色めきだった。

「どうしたんですか?」と聞くと、「最初に入ってきた印象と今の部屋の印象が全然違う。自分の心でこの部屋は印象が変わっていくんじゃないかしら」と感激されていた。

ミニマルな装飾のない部屋は、自分の心を反映させてコンプリートしていく。

これは理想ではなく、事実のようだと思った。


 

「雨の日のコーヒー」という言葉を読んで、今日が雨の日だったら…と思いました。

みうさま、素敵な本ありがとうございます。後半ヨガパートはこれからじっくり読ませていただきます。

 

 

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この記事を書いた人

『最小限主義。』、写真集『ジヴェリ』『パールロード』他(Rem York Maash Haas名義)、旅ガイド『スロウリィクロアチア』他

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