ミサイルと習慣
佐々木典士

朝起きてすぐ、聞きなれない音で携帯が鳴った。
ミサイルが上空を通過。(ミサイルや政治についての話ではないです)

 

6時4分にJアラートが出てから約10分後の上空通過となるまで、緊迫感がある。いつもの習慣どころではなくなりそうになる。テレビがないのでtwitterで検索する。

こういうときに、自分の中で、
「今日はすべての予定をやめて、情報収集に専念すべきでは」
「こんなことが起こってしまったのだから、今日は仕事どころではない」

 

という意見が湧き上がってきたのは事実。実際に会社を休みにしてくれ、という意見も目にした。気持ちはよくわかる。しかし最近は、自分の中から湧き上がってくる、何かに乗じていつものことを止めようという意見をあまり信じていない。

 

戦略を練らなければいけない人もいるし、これで関連情報をもっと調べたいと思う人もいて、それでいいと思う。しかし変わらない毎日を送ることもまた大事なことである。

 

混乱しないことは、それ自体が抵抗でもある。

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この記事を書いた人

作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集&書籍編集者を経てフリーに。ミニマリスト本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は25カ国語に翻訳。習慣本『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)は12ヶ国語へ翻訳。