筋トレと親切
佐々木典士

車を買ってからというもの、車に乗っているか、走っているかになった。

昨日はひさびさに京都の中心部に出たので、歩く。

 

すると自分でも驚くほど、しっかり歩けるし速く歩ける。

ドラゴンボールで、修行の重い甲羅を外した悟空とクリリンのような感じだ。身体が軽い。

 

 

歩くのが遅い人は、うつ症状、身体機能、認知機能の低下などさまざまなリスクがあると言われるが、当たり前かもしれない。運動していれば自然と速く歩けるようになる。

 

 

体を鍛えはじめると、日常は本当に楽になる。

 

 

階段の負荷なんて、ほとんどゼロですっと体を持ち上げられるので、混んでいるエスカレーターをわざわざ選ぶ必要はない。息も切れない。

 

 

電車で立っていることになんの負荷も感じないので、座れなくてもなんとも思わない。(本を読むときは座りたい)

 

 

ジムに行き始めてからいつも思うのは、

「誰にも頼まれていないのに、お金を払ってわざわざ重いものを持ち上げに行っているのだから、普段誰かの荷物を持ってあげることなんてなんでもない」ということだ。

 

 

体力があれば、席を譲ったり、こういう「親切のハードル」も下がる。

いつかジムのランニングマシンや、ウェイトのマシンで発電とかできればいいのに……。

 

 

以前、ヨガや瞑想についても同じようなことを書いたが、

「ヨガと瞑想 1時間と23時間」

30分や1時間の運動で、残りの23時間が変わっていくのなら、悪くない時間の配分だと思う。

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集&書籍編集者を経てフリーに。ミニマリスト本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は25カ国語に翻訳。習慣本『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)は12ヶ国語へ翻訳。