時間の天引き 
佐々木典士

村上春樹さんはほぼ毎日1時間走るという。

だから1日のなかの1時間の使い方はいつも決まっていて、

「1日は23時間しかない」と思っているそうだ。

 

 

貯金のためには、使って余ったお金を貯金するのではなく、

まず給料の天引きや、貯金をして、残ったお金でやりくりする。

というのが常道だが、なるほどこれは時間にもあてはまる。

 

 

ぼくも時間割で動いているので、ブログ30分、ヨガ30分、瞑想15分、ジム2時間と天引いていくと1日のうちに本当になんでもしていい時間と言えるのは2、3時間だけだ。

 

 

それでも2、3時間あれば、簡単な本なら1冊読めるだろうし、映画も1本見られる。自分が「これを続けたい」ということを毎日こなした後なら、その2,3時間をものすごくダラダラ過ごしたとしてもそれほど罪悪感もない。

 

 

続けたいことがあるのなら、何より時間を先に確保する。

「時間の天引き」である。

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この記事を書いた人

作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集&書籍編集者を経てフリーに。ミニマリスト本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は25カ国語に翻訳。習慣本『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)は12ヶ国語へ翻訳。