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卵かけご飯のジレンマ 佐々木典士
1人で食べる昼食は簡単なものでいいと思う。実際に、お弁当を持って図書館に行っていたときは毎日同じものを持参していた。フィリピンでもランチに食べるのは毎日スパム丼だった。卵かけご飯でもいい。簡単だし、いつ食べても美味しい。 母親は料理が得意... -
『ぼくたちは習慣で、できている。増補版』 ──自己啓発の向こうに 佐々木典士
「ぼくたちは習慣で、できている。」を増補した文庫版がちくま文庫より発売になりました。何がオリジナル版からグレードアップしたのかお知らせします! 【1 文章を読みやすく、論旨をわかりやすく】 もうそんなに文章に手を入れるところもないよな、と思... -
大きな石を置くこと 佐々木典士
【大きな石を置いて、取り返しをつかなくする】 平安時代の『作庭記』には「まず石を置いてしまう」ことが肝要だと書かれているそうだ(千葉雅也、山内朋樹、読書猿、瀬下翔太『ライティングの哲学──書けない悩みのための執筆論』P105)。何もない空っぽの... -
一服(たばこではない)したい。 一戸建てのチルアウト(住宅街) Empty Space 沼畑直樹
前に住んでいた吉祥寺の家には広いベランダがあり、テーブルと椅子があったので夕方はそこで涼みながらお酒を愉しめた。 でも、今住んでいる一戸建てには、そういったベランダはない。 夕方、陽が暮れかけて、のんびりと風に吹かれてワインとかビールとか... -
コンプレックスが形作る個性 佐々木典士
【コンプレックスを修正すると似通う】 顔のパーツの理想形というのは、なぜか似通っている。高い鼻筋、細い顎、並行二重、整った歯並び。だから理想に近づけようと手術していくと、同じような顔が量産されてしまうことになる。どこかの国では、ミスコンの... -
レビュー社会の先にあるもの 佐々木典士
【bot化するメルカリ】 メルカリでやり取りをしていると、ほとんどの取引がとてもスムーズに進む。 みなさん礼儀正しく、知らない相手だが安心して取引できる。「短い間ですが、よろしくお願いいたします」「ご購入ありがとうございます」「発送まで少々お... -
オリンピックと執筆 佐々木典士
卓球の伊藤美誠選手が、サーブする球を貫くように見つめる姿を見て、自分は原稿を書く時にこれほど張り詰められているだろうかと内省した。 オリンピックが開催に至るまでの経緯については、いろいろと思うところはある。それは忘れないとして、4年に1回... -
伊藤洋志『イドコロをつくる』〜正気を保ちつつ、凌いでいく〜 佐々木典士
【コミュニティは大事なのだけど】 イドコロとは、自分が落ち着けて、世の中の精神攻撃から受けた傷を回復したり、活力を取り戻せる場所。 なぜそういうものが必要かと言えば、今が乱世だから。終身雇用制や、核家族など今まである程度はうまくいって... -
多少の不満はあります。 沼畑直樹
友人が瀬戸内海に行くかもしれないということで、香川に住んでいる佐々木さんにメールをした。瀬戸内海の話をしているうちに、「幽玄さを感じるときがある」と佐々木さんが言った。 私の瀬戸内海体験は、20歳のときにバックパッカーで岡山をまわったとき(... -
言葉を選ぶ「根拠」を変える。 シンプルでミニマルな母国語(英語)の学び方 沼畑直樹
「英語ができる人」というのは、一種類ではない。 まず、文法的な知識が豊富で、日本における英語テストが高得点の人。 当然、「英語ができる人」と言える。 もう一つ、真逆のようなパターンの人がいる。 それは、「発音がネイティブ並で、ペラペラ話せる...