早起きと季節のヒント
佐々木典士

沼畑さんは編集の仕事で忙しく働いているとき、昼と夜しかなかったのが嫌だったと言っていた。

 

ぼくが編集者のときもそうだった。不規則で夜遅くなることも多いので、自然と始まりの時間も遅くなり、朝はなくなる。

 

 

夕方に外に出ることはあっても、どこかの空が赤く染まっているのはわかっても夕陽はビルに阻まれて見れない。

はじまりは昼。仕事が終わると夜。

 

ビルはしょうがなかったにしても、業界や会社のしきたりに合わせず、自分のリズムを保つ方法はもっとあったと思う。少なくても今ならそうする。

 

 

今は相変わらず5:30に起きている。

その時間だと季節に応じて、起きた時の明るさが徐々に変わっていく。

 

 

夏ならすでに日が出ている時間だが、

今はいつの間にか日の出を追い抜き、起きるとまだ暗い。

(早起きで有名な哀川翔さんは「太陽に負けたくない」という気概で早起きしている)

 

 

起きてからいちばん最初にするのはヨガ。

ヨガをしていると、だんだんと部屋は明るくなっていく。

そのグラデーションが心地よい。

 

 

季節の移り変わりを感じるのは楽しいものだ。

ヒントはあちこちに散らばっている。

 

 

早起きすると、そのヒントのひとつが得られることがある。

ちょっと嬉しい特典である。

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この記事を書いた人

作家/編集者。1979年生まれ。香川県出身。『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集&書籍編集者を経てフリーに。ミニマリスト本『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は25カ国語に翻訳。習慣本『ぼくたちは習慣で、できている。』(ワニブックス刊)は12ヶ国語へ翻訳。