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なぜミニマリストがマツダの車に惹かれるのか? 後編 「所有」の価値を再発見する 佐々木典士
CX-30 チーフデザイナー柳澤亮氏 やなぎさわ・りょう 1969年生まれ。91年にマツダ入社。05年に二代目BT-50(ピックアップトラック)のチーフデザイナーとなり、07年からオーストラリアに駐在した。11年に4代目デミオのチーフデザイナー、16年からCX-30の... -
なぜミニマリストがマツダの車に惹かれるのか? 前編 美しい間と脳内がコネクトするクルマのはなし。 文 沼畑直樹
ミニマル&イズムの二人は、いずれもモノを減らしたミニマリズム生活のあとに車を購入している。 そして、どちらもなぜかマツダである。 数年前からコンセプトに「引き算の美学」という言葉を使っているマツダ車は、外装と内装において、シンプルでノイ... -
エンプティ・スペース 013
火の番人
沼畑直樹
Empty Space Naoki Numahata2018年11月 11月、土日は晴れの予報。朝8時からキャンプ道具を車に積み込んで、目を覚ましたばかりの娘と妻の三人で出発する。目的地は東京と富士山を結ぶルートにある、道志川沿いのキャンプ場だ。11月のキャンプは久しぶりで、以前は布団を持ち込みしの... -
エンプティ・スペース 012
陰翳
沼畑直樹
Empty Space Naoki Numahata2018年8月30日 建て売りの新築を買ったので、リノベーションした前の家のような個性はもうない。 白の壁紙は正直、面白みはない。 ミニマリズムといって満足できたのも、前の家は壁をペンキで白く塗り、煉瓦を貼ったりしていて個性があったから。 壁紙の白... -
子猫がすべてをなぎ倒す 佐々木典士
【積み上げられたタイヤの中で】 友人からLINEが入る。ぼくが住んでいるアパートの敷地で、子猫が見つかり、ずっと鳴いているという。日本みたいに、野良猫、野良犬はかたっぱしから捕獲!という感じでは全然ないフィリピン。だからそういう動物はたくさん... -
宮下洋一『安楽死を遂げるまで/安楽死を遂げた日本人』 〜結果に優先する納得〜 佐々木典士
素朴な賛成派だった ぼくは人生に対する満足感は、人生が終わる時に来るのではないと思っている。(このことは前にもブログで書いた)いままで行ってきたことが、臨終の間際に採点されて、結果「いい人生でした!」と誰かに認められるわけではない。やりた... -
エンプティ・スペース 011
間の扱い方
沼畑直樹
Empty Space Naoki Numahata2019年11月 「空間」という言葉は、「からのま」という意味になるが、「ま」の部分は「間合い」「言葉の間」という感じで使われる。 「間」とはなんだろうと、普段あまり考える人はいないが、「間の取り方」を高度に扱えるのが人間だったり、大人だったり... -
半径5mからの環境学 移動する暮らしについて、荷台夫婦に聞く 佐々木典士
1トントラックの荷台にDIYで作られたキャンパー「ゆんゆん号」。結婚したばかりの夫婦は、荷台を新居に新婚生活を始めることにしました。名付けて「荷台夫婦」。合言葉は、不動産から可動産へ。移動する暮らしの実情と、これからの思いについて聞きました... -
ビルドの説、暇と退屈の倫理学 佐々木典士
香山哲さんは、ぼくが今最も連載を楽しみにしている漫画家のお1人。連載のひとつに「ビルドの説」がある。(ebook japanでは連載中の「ベルリンうわの空」シリーズが無料で読める) 【「ビルド」とは?】 香山さんによれば「ビルド」とは、 「自分の快適... -
良い映画と良い人生の共通点 佐々木典士
良い映画を見ていると、エンドロールの前に「充分に元は取ったな」と思い、映画館の座席を立ち去ってしまってもいいような感覚に襲われる。 最近では、タランティーノの新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 」がそういう映画だった。60年...