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書評
宮下洋一『安楽死を遂げるまで/安楽死を遂げた日本人』 〜結果に優先する納得〜 佐々木典士
素朴な賛成派だった ぼくは人生に対する満足感は、人生が終わる時に来るのではないと思っている。(このことは前にもブログで書いた)いままで行ってきたことが、臨終の間際に採点されて、結果「いい人生でした!」と誰かに認められるわけではない。やりた... -
連載 エンプティスペース
エンプティ・スペース 011
間の扱い方
沼畑直樹
Empty Space Naoki Numahata2019年11月 「空間」という言葉は、「からのま」という意味になるが、「ま」の部分は「間合い」「言葉の間」という感じで使われる。 「間」とはなんだろうと、普段あまり考える人はいないが、「間の取り方」を高度に扱えるのが人間だったり、大人だったり... -
連載 半径5mからの環境学
半径5mからの環境学 移動する暮らしについて、荷台夫婦に聞く 佐々木典士
1トントラックの荷台にDIYで作られたキャンパー「ゆんゆん号」。結婚したばかりの夫婦は、荷台を新居に新婚生活を始めることにしました。名付けて「荷台夫婦」。合言葉は、不動産から可動産へ。移動する暮らしの実情と、これからの思いについて聞きました... -
ミニマリズム
ビルドの説、暇と退屈の倫理学 佐々木典士
香山哲さんは、ぼくが今最も連載を楽しみにしている漫画家のお1人。連載のひとつに「ビルドの説」がある。(ebook japanでは連載中の「ベルリンうわの空」シリーズが無料で読める) 「ビルド」とは? 香山さんによれば「ビルド」とは、 「自分の快適や充... -
エッセイ
良い映画と良い人生の共通点 佐々木典士
良い映画を見ていると、エンドロールの前に「充分に元は取ったな」と思い、映画館の座席を立ち去ってしまってもいいような感覚に襲われる。 最近では、タランティーノの新作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 」がそういう映画だった。60年... -
連載 エンプティスペース
エンプティ・スペース 010
コーヒースタンド
沼畑直樹
Empty Space Naoki Numahata2018年11月 商店街の中に佇んでいた家から、近くにお店がなんにもない住宅街に引っ越した。 家選びのポイントして「スーパーが近い」「コンビニが近い」といった買い物の条件があるが、スーパーは一番近くても2km。 歩いてはさすがに遠いので、車で行って... -
フィリピン留学
外国としての日本 佐々木典士
フィリピンには1月から合わせて、半年以上いた。こんなに外国に長期間いるのは初めて、すっかりフィリピンの生活に慣れきってしまっていたので、日本に帰ってくると日本が外国として感じられる。 フィリピンからの飛行機が3時間も遅れたので帰りのバスに... -
連載 エンプティスペース
エンプティ・スペース 009
押し入れがなくなって。
沼畑直樹
Empty Space Naoki Numahata2018年8月30日 引っ越しをして2週間ほど。妻と子どもが数日間、実家に帰ったので、ひとりで過ごしている。 ちょうど仕事が忙しいので、朝5時ごろに目が覚めて、新しくできた仕事部屋に籠もっている。 小さな5畳ほどの部屋の窓際に机を置いて、ノートPCに向... -
連載 エンプティスペース
エンプティ・スペース 008
段丘のある公園で過ごす。
沼畑直樹
Empty Space Naoki Numahata2018年8月21日 引っ越しをしてすぐ、新居を楽しむ間もなく、山梨県本栖湖でのキャンプがあった。 ミニマリストのパパスさんと毎年恒例になっているキャンプで、娘と私の二人で参加し、テントをはらずに車で寝るという楽しい行事だ。 そのキャンプから帰っ... -
エッセイ
たとえつぶやきがバズっても 佐々木典士
カシューナッツ&カシューフルーツについてのつぶやきがバズった。 https://twitter.com/minimalandism/status/1140567520102846466 これはフィリピンの先生から授業中に雑談で教えてもらった。フィリピン人なら、カシューフルーツはみんな知っているそう...